子どもたちがうまく行っていないとき、つまずいているとき、子どもたちが何が原因で前に進めていないのか、見極める必要があります。
例えば、学校に行きたくない、朝から起きることができない、様々なSOSを子どもたちは発信します。一日授業を受けるエネルギーが減っている、人間関係で気を使うことに疲れている、様々な原因があると思います。
一日授業を受けるのが難しければ、時間や曜日を限定していく、ひとまず休んでエネルギーがたまることを探す、昼夜逆転や、ゲーム、スマホへの依存があるなら、少しずつ時間を違う活動に使うようにするなど、今子どもたちがこれならできるというスモールステップをつくり、一歩ずつ乗り越える経験をしていくことが、子どもたちの回復を進めます。
子どもたちが乗り越えられないような、高いハードルを設定すると、子どもたちはそのハードルをクリアすることができず、またエネルギーが減る悪循環におちいります。勉強やしんどいことを耐えて我慢できるのは、エネルギーのたまった子どもだからこそできることです。
元気のなくなっている子どもたちの回復には、とにかくスモールステップの設定が大切になります。